津々浦々にて待つ

思いついた愚痴をうららかに書き始めるから、結びがぐだる

女を殴ってなぜ悪い

『女の子を叩いちゃダメ!』

『女の子の顔に傷が残ったら責任とれるのか!』

 小さいころ、パパとママに言われたことである。

 昔から、女性に手をあげることは許されないという道徳的観念が根強いように思われる。実際、ぼくもヤンチャ(正確にいえば、生意気ですぐに手を出す親泣かせのクソガキ)だった幼稚園〜小学生前半に女子とトラブルを起こしたときは、理由はともかく殴ったりなんかしたらパパに蹴り飛ばされたものである。無論、相手の親も"ゲキおこ"だ。もし、これが男子であれば喧嘩両成敗的な解決であったかもしれない。

 まず、大前提として暴力は社会通念上許されるものではない。それを踏まえた上で、なぜ男女間で被暴力にあったときの差が生まれるのだろうか。

 一つ目に考えられるのは、男女の身体的な差である。基本的に、男は女よりも肉体的強度が高いため、女性側が虐げられやすくなってしまう。故に、女性に暴力をふるうことは男性以上に良くないこととされる。しかしこれを鑑みると、男女のパワーバランスが同等または逆転している場合にはなりたたないことになる。つまり、男性の第二次性徴が始まる中学生中盤あたりから男女間のパワーに差が出るわけで、それ以前の生まれてから中学生前半くらいまでは、男に暴力をふるうのも女に暴力をふるうのも等しく扱われるべきだ、と考えることもできる。

 二つ目に考えられるのは、女性の外見的価値は男性よりも重要度が高いという点である。女性は男性に比べて見た目の重要度が高いから、男性よりも大事に扱うべきだ、と考えられる。これは、確かに説得力があるように感じられるが、要は『女はブスだと価値が無いが、男はブスでも大丈夫』ということを暗に認めているということでもある。ブラックジャックは漫画の中でも結構モテてるけど、ジャイ子はモテない、みたいな。いや、これ違うな。。。まあ、さておき、じゃあ、元々ブスで多少傷がつこうが変わらないような場合だったらあまり擁護しなくていいかってことになるかもしれないから、この説明でも微妙な点は残るような残らないような。


 まあ、要は、女だろうと男だろうと暴力はいけないってこと。お酒飲んだからとか、気分が悪いからとかで暴力を振るわないように気をつけましょう。